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没収試合!?

広島大会の 崇徳×新庄がとんでもないことに
夏の高校野球、広島大会でのアクシデント!

※引用2ch
529 :どうですか解説の名無しさん:2011/07/26(火) 16:28:53.91 ID:r5Lxyeff
10回表
広島新庄、先頭打者が出塁
崇徳、ここで投手が交代、今まで投げていた投手はレフトへ
広島新庄、次打者が送りバント 1アウト2塁
崇徳、ここで投手が交代 レフトから再びマウンドへ 今投げた投手はレフトへ
広島新庄、次打者はショートゴロ 2アウト3塁
崇徳、ここで投手を交代 レフトから再びマウンドへ戻そうとした…ら抗議が
3時32分から中断開始
まだ中断中(´・ω・`)

つまり
最初の投手は→レフト→投手→レフトという交代をしようとしたわけです。


ここで、野球公認規則
3・03 『プレーヤーの交代』
 (省略)「原注」同一イニングでは、ピッチャーが一度ある守備位置についたら、再びピッチャーとなる以外他の守備位置に移ることはできないし、ピッチャーに戻ってからピッチャー以外の守備位置に移ることもできない。

すなわち、最初の投手は→レフト→投手という交代しかできないわけです。
※これは、かつて阪神タイガースで遠山葛西の継投が行われてますが、遠山葛西遠山葛西と交代したとき、遠山選手は最後の葛西選手の投球時はベンチに引っ込んでいますので公認規則は遵守されています。


そして、今回は本来認められないはずの投手交代が認められたため、その点につき抗議が行われました。

没収試合にすべきだという論拠はおそらく、この場面、投手は他の守備位置に移ることができないから、他の選手と入れ替えなければならない、しかし、この時、崇徳のベンチにはもう選手が残っていなかった。
だから、9人の選手が不足している。
よって、没収試合だ。

ということでしょう。
あまり筋の良くない主張ですね。

野球公認規則
3・05 『先発ピッチャー及び救援ピッチャーの義務』
(省略)
(c)規則で代わることが許されていないピッチャーに代わって他のプレーヤーが出場した場合には、審判員は、本条を正しく適用するために、正規のピッチャーに試合に戻ることを命じなければならない。万一、誤って出場したピッチャーが指摘されないままバッターへ1球を投げるかまたは塁上のランナーがアウトになった場合には、そのピッチャーは正当化されて以降のプレイはすべて有効となる。
「原注」監督が本項に違反してピッチャーを退かせようとしたときには、審判員はその監督に不可能である旨を通告しなければならない。また球審が看過して規則で許されていないピッチャーの出場を発表してしまった場合でも、そのピッチャーが投球する前なら正しい状態に戻すことができる。万一、誤って出場したピッチャーが1球を投じてしまえば、そのピッチャーは正規のピッチャーとなる。

とありますので、この規則が適用され、投球前であれば選手の交代は認められず、選手の交代は巻き戻されるはずです。(直接適用されるかという点には疑いがあるが)



そして、選手が8人になるという主張。
「交代」なのですから、一方の選手が認められない場合、一方だけ認められるなどということはありえません。
入る選手が認められないなら、出る選手も認められません。逆の場合、入る選手だけ認められると、選手は10人になってしまいますね。(なお、選手が10人以上になった場合の規則は一切存在しない)
選手8人で没収試合と主張する人の意見を聞いてみたいものです。
ルールの解釈適用はしっかりしてほしいですね。


そもそも、選手の交代は審判の専権事項ですから、ルール違反をしたのは、審判であり、監督ではありません。
むしろ、
9・02 『審判員の裁定』
(a)打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいはランナーがアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるからプレーヤー、監督、コーチまたは控えのプレーヤーがその裁定に対して異議を唱えることは許されない。
「原注」ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位置または塁を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチスボックスを離れることは許されない。もし宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば試合から除かれる。
(b)審判員の裁定が規則の適用を誤って下された疑いがあるときには、監督だけがその裁定を規則に基づく正しい裁定に訂正するように要請することができる。しかし監督はこのような裁定を下した審判員に対してだけアピールする(規則適用の訂正の申し出る)ことが許される。
「注1」イニングの表または裏が終わったときはピッチャー及び内野手がフェア地域を去るまでにアピールしなければならない。
「注2」審判員が規則に反した裁定を下したにもかかわらずアピールもなく定められた期間が過ぎてしまったあとでは、たとえ審判員がその誤りに気づいてもその裁定を訂正することはできない。
(c)審判員がその裁定に対してアピールを受けた場合は最終の指定を下すに当たって、他の審判員の意見を求めることはできる。裁定を下した審判員から相談を受けた場合を除いて、審判員は他の審判員の裁定に対して批評を加えたり、変更を求めたり異議を唱えたりすることは許されない。審判員が協議して先に下した、裁定を変更する場合、審判員はランナーをどこまで進めるかを含め、全ての処置をする権限を有する。この審判員の裁定に、プレーヤー、監督またはコーチは異議を唱えることはできない。異議を唱えれば、試合から除かれる。

この規定が適用されるべき事項です。
崇徳のルール違反ではございません。

この事件、結局は審判が謝罪して、選手交代を巻き戻して再開したようです。妥当で正当な結論だと思います。
なお、結果は広島新庄5-4崇徳。

※野球公認規則の適用につき私の解釈に誤りがあるかもしれません。他に考えがあればコメントお願いします。
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